大根島の歴史と「由志園」誕生秘話
大根島の起源を追い、由志園誕生のルーツに迫るこのコーナー。小さな島の大きな奇跡。感動のストーリーをぜひご覧ください
島全体が花の香りに包まれる「春」
その源こそ、恵まれた土壌と豊かな自然
秀峰大山がまだ活火山であったころ、その裾野の末端にある中海の海底火山が爆発、隆起して誕生したのが「大根島」の始まりとされています。
そのためこの島の土壌は貴重なミネラルを豊富に含み、美しい牡丹と神秘の高麗人参を産み出す稀有な条件が整っているのです。
ココ由志園は、それらの貴重な特産品を心ゆくまで堪能できる回遊式日本庭園。 今では年間30万人もの観光客で賑わう庭園ですが、 開園の運びに至るまでには多大な困難と日数を費やしました。
2代で成し遂げた夢の楽園
「由志園」の名に隠された父子の絆
今から30数年前、波静かな中海に浮かぶ大根島の風光明媚な環境に着目し、観光開発の一助に純和風の日本庭園を造ろうと志した門脇 由蔵(よしぞう)。
由蔵は庭造りの青写真を胸に描きながら努力を重ねましたが、志し半ばにして没してしまいました。
その後、息子である初代園主・栄(さかえ)は亡き父 由蔵の志を受け継ぎ、夢の実現に向かってひたすら邁進を続け、そして、その一念を昭和50年4月、8年という長い苦難の歳月を経たのち、実現さすことに成功。
栄は「由蔵が志した庭園」であるところから、その名を「由志園」と命名し開園したのです。
こうして誕生した由志園は、広大な池泉を廻る緑豊かな山水の庭。
丁寧に剪定された庭木や清潔な敷石、山水画を思わせる滝や雪見灯篭など、風流な意匠をしつらえた回遊式日本庭園として、侘び寂びの風情を存分に味あわせてくれます。