SCENE.3
蛸のように丸梁に吸い付き
汗だくで回されること数十回転!
そして、真打ちの登場で、クライマックス「丸梁」へ。丸梁にまたがり、抱きついた蛸役の1人を、足役8人が丸梁のまわりを回転させるこの神事は、奇祭そのもの。一気に祭りはフィナーレへと向かいます。
神楽の笛と太鼓が厳かに鳴り響くなか、全員が「そーれ、そーれ」と掛け声を掛けながら、丸梁をぐるぐると回していきます。一度に8回転させ、この工程が何度も繰り返されるため、堂内は異常なほどの熱気に。
この神事は、祭神が大蛸に助けられたことに感謝して、その喜びを表現したもの。願主が梁のまわりを回るのは、蛸が船のへさきで航海の無事を喜ぶ様子を表していると言います。
SCENE.4
“服”を脱ぎ捨て、“福”が舞い降りる
これこそが「裸踊り」の醍醐味!
神事を無事終えた男たちの中からは、毎年「福男」が選ばれます。神官からは、全員に祭神が口にされた神饌のお神酒(おみき)が振る舞われ、お守り札などが贈呈。
わずか数時間の祭り絵巻。
まさに、これこそが伯耆町の“お宝”。小さな古社に語り継がれる偉大な祭りをぜひ一度目の前でご覧になってみませんか?