出雲地区最古の歴史を持つ蔵元(宝暦2年創業)。
隣接の本石橋邸とともに木綿街道のシンボル的な建物で、本石橋家から分家し、酒造業のほかにも木綿問屋も営んでいました。
“燗(かん)をした際にうまみが増す芳醇な酒造り”をテーマに、平田の風土や自然にあった素直な酒造りが基本。地元酒米と天然の湧水を原料に用いた純米酒、純米吟醸酒は高い評価を得ており、全国規模のセミナー資格試験に度々使用されるなど、芳醇で上品な味わいは各地で高い評価を得ています。
コチラの酒蔵では酒造りに欠かせない酒米造りにも着手。“地酒に地元の米を使わずして地酒と呼べるのだろうか?”そんな思いから酒造好適米の研究を重ね、その結果、長年の夢であった地米作りに成功。その名は酒の神にあやかり「神の舞」と命名したそうです。
代表銘柄は、江戸後期の儒学者、頼山陽が名付けた「世界の花」。現在では、米国などへも輸出されるなどその味は世界へと広められています。店内では利き酒も可。お好みの味をお買い求め下さい。
古き良き和の趣を一段と
アンティークな小物で四季を演出
蔵の奥、四畳半ほどのスペースに設けられたプチギャラリー。
コチラでは、石橋家に古くより残されてきたアンティークな品を展示。季節ごとにテーマを決め、石橋家の女性の手で艶やかに装飾されています。
江戸時代の漆器に、反物、家具に、焼物まで、今となってはそれぞれに価値の高い“お宝”が所狭しと並び、石橋家に守られてきた伝統の品を一般公開。お酒とともに見逃せないポイントとなっています。