はじまりは、えびす様を祀る美保神社前
神秘の逸話を持つ港町の歴史ロード
江戸時代、北前船の寄港地で松江からの宿場町だった頃に敷かれたというこの道には、海運業が栄えたこの地方の繁栄の影がしっかりと残されています。
その距離、わずか約250mのショートストーリー
細い路地の両側を昔ながらの建物が囲み、下を見ると郷愁を誘う石畳。一歩一歩踏みしめて歩けば、何だか当時にとタイムスリップしたかのようなスローな空気に包まれていきます。
この石畳、雨の日には、うっすらと青色に変化することから、その名が付いたと言われ、散策途中には、大正時代の佇まいが歴史を感じさせる旅館など古き良き時代を感じられるレトロな風情に遭遇。与謝野鉄幹・晶子夫妻、高浜虚子、西条八十など文豪も多く訪れた由緒正しい旅館、旧家や老舗の醤油蔵などが並んでいます。
>美保神社出雲御三社の一つにして、各地に鎮座するえびす様の総本宮。本殿の1つに大黒様のお妃様が祀られているため、縁結びともゆかりが深く、境内では、紅白で揃う縁結びのお守りも販売。大社造りの社殿が2つ並ぶ本殿は「美保造り」と呼ばれています。
美保関灯台1898年に建造された山陰最古の灯台で、高さ14m、水面 からの高さは83mを誇ります。地蔵岬灯台として初点灯された当時のままの白色円筒形造りは「世界の歴史的灯台100選」にも選定。灯台守の宿舎だった赤い屋根の建物は、現在、日本海を一望するビュッフェとして人気を集めています。
関の五本松公園美保関漁港の西の丘陵の標高100m〜130mの小高い丘にあり、かつて船が目印にしたという5本の松。そのうちの1本が民謡「関の五本松節」の由来になったという松で有名です。標高150mの丘は公園として整備され、展望台からは、北方に隠岐を眺めることもできます。4月下旬〜5月上旬はツツジが見事。