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水木しげる記念館(みずきしげるきねんかん)
摩訶不思議な出来事は妖怪のいたずら?その目で確かめてみるしかない!
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◆ミステリアス総合評価 ★★

神秘性★★

歴史性★★

畏怖性★★★★

癒し性★★★

アプローチ難易性★


◆ REPORT

漫画『ゲゲゲの鬼太郎』の作者として有名な水木しげるさんは、鳥取県境港市の出身。JR境港駅から商店街へと続く、約800メートルの通りは「水木しげるロード」として知られ、妖怪のブロンズ像が120体も並んでいる。お馴染みの鬼太郎をはじめ、全国の妖怪がズラリと勢揃いして、まるで妖怪博物館のようだ。水木しげるロードの東端には「水木しげる記念館」がある。この記念館で不思議な出来事が多発しているという・・・・。

〜妖しい人形たち〜
水木しげる記念館は、これぞ摩訶不思議ワールド。独特の世界が広がっている。館内には、水木さんの仕事場を再現した「げげの間」、世界中から集めた妖怪コレクションを展示した「精霊の間」、妖怪たちの暮らしをジオラマで紹介する「妖怪の世界」など、多彩な展示がなされていて結構楽しい。


水晶球の中に浮かび上がる妖怪。ゲゲゲの鬼太郎たちがいる妖怪アパート。異次元の妖怪絵巻を描き出す三面スクリーン。足の下、地下につくられた妖しげな土蔵。どれも、なかなかの演出だ。妖怪フィギュアも可愛いらしく、水木しげるファンならずとも子どもから大人まで好奇心をくすぐられる。


けれど注目したいのは、演出を超えた数々の現象である。妖怪アパートには、時々、謎の住人が出現するとウワサされている。密閉された地下の土蔵のはずなのに、妖怪フィギュアが微妙に動いているらしい。さらに、スタッフの証言によると夜は一段とスゴイ。不思議な物音がしたり、何者かの気配を感じたり・・・・。やっぱり、怪しいものが住みついているとしか考えられない。


〜古い中庭の妖気〜
そもそも、この記念館は古い割烹旅館を改装したもの。今では端正な和風建築となり、昔の面影はないが、なぜか中庭と地下室だけは当時のままに残されている。この中庭は寂れた雰囲気で、石灯篭がいくつか建っているだけ。何も演出されていない。しかし、一番妖しげなのはこの場所だ。強い妖気により、改装時に手をつけることができずに残されたのではないだろうか。


中庭から流れ出る妖気が、記念館全体を包み込みこんでいる気がする。いったんその妖気に気付くと、可愛い妖怪フィギュアも何となく不気味に思えてくる。敏感な子どもなら、なおさらのこと。小さな子どもの泣き声は、この記念館の風物詩だという。


〜妖怪には効能があった!〜
昔から日本には数多くの妖怪伝説が伝えられてきた。それがいつしか迷信となり、忘れ去られてしまった。「悪さをするとお化けが来るぞ」と叱れたことが懐かしい。そうだ、妖怪は悪いことをした子どもにだけ恐怖だった。良い子でいれば怖がることはなかった。逆に、好奇心を膨らませてくれる遊び仲間のような存在でもあった。


水木しげる記念館の周辺に暮らす住民は、妖怪たちが住みやすいように、昔ながらの川や森林など自然環境を守る努力をしているそうだ。妖怪たちと仲良く暮らしていると、妖怪パワーの恩恵に授かることもあるらしい。水木しげるロードに並ぶ妖怪ブロンズ像を毎日なでている住民の体感から、一体一体の妖怪パワーというべき“効能”も明らかにされている。たとえば、赤ん坊の鬼太郎と目玉親父のブロンズ像は、“尊敬される人物になれる”。天井なめのブロンズ像は、“そうじが上手になれる”。


妖怪を信じることで、精神的な安らぎと癒しを感じることもできるのだ。水木さんは「妖怪はいると思えばいる。いないと思えばいない」と語る。いじめや凄惨な事件が多発する、こんな時代だからこそ信じてみてはどうだろう。・・・・と、レポートをまとめている間に2度もパソコンがフリーズした。これも妖怪の仕業? もう、信じるしかない。


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