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ミステリアス山陰とは
◆ 神話の国、ミステリアスなる山陰。◆ 鉄の歴史に培われた、独特の精神風土。◆ これからは「陰」なる国、山陰の時代。
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神話の国、ミステリアスなる山陰。

●山と海と湖、豊かな樹木と水によって構成される神々の住まうところ、山陰。出土した数多くの銅剣に誰もが息を呑んだ、島根県出雲地方の荒神谷遺跡。日本最大級の弥生時代の住居群が発掘された鳥取県の大山山麓、妻木晩田(むきばんだ)遺跡。
その他数多くの古代遺跡が発掘され、古代史ファンならずとも大いなる興味を喚起される山陰。

出雲大社、須佐神社、神魂(かもす)神社など、日本創世記の頃からの久遠の歴史を物語る神社や仏閣。
出雲国風土記をはじめとした様々な神話、伝説やいわれが至るところに語り継がれ、未だ知られざる謎が満ちあふれているここ山陰。


●日々改善されているとは言え、交通の利便が必ずしも良いと言えないここ山陰であるだけに、全国の多くの人々には、その全体が謎に包まれた、まさに「正体不明」のエリア、ミステリアスゾーンとしてイメージされているとしてもやむを得ず、かような意味からも、ここでは敢えて「ミステリアス山陰」と銘打ち、皆様に山陰の知られざる一面をご紹介することとした。

鉄の歴史に培われた、独特の精神風土。

●大量の土砂が採取され、砂鉄を採取するための「かんな流し」は、約20kmにも及ぶ弓ヶ浜半島を形成させたと言う山陰の鉄の歴史。中世紀から明治にいたるまで、中国山地の砂鉄と豊富な木材を使って、たたら製鉄がなされ、全国製鉄生産量の大部分をまかなってきたと言う。

木炭にするための森林伐採の過酷な作業は森への畏れを、灼熱の炎の中から銑鉄が生まれ出る様に、自然への畏敬は必然として生まれ、それは我々現代人の想像を絶するものであったに相違ない。2007年、世界遺産登録となる石見銀山にも、希有なる歴史が封印されている。


●そうして培われた山陰独特の精神風土の中に、例えば小泉八雲は日本ならではの精神性を見いだして「怪談」として表し、境港生まれの漫画家、水木しげるは「妖怪」の世界を色鮮やかに描き上げてきた。そんな流れの延長か、近年の邦画を中心としたエンタメ文化の中で、妖怪、もののけ、心霊、あやかし・・・といった世界が数多く描かれ、いずれも出色の精彩を放ち、娯楽の域を超えた強い共感を呼んでいるのは衆知のとおりである。

◆ これからは「陰」なる国、山陰の時代。

●しかし一方では、温暖化に象徴される地球環境の問題、児童虐待やいじめによる自殺など、日々伝えられる「失われた人の心」に起因する陰惨なニュース。

これらの事象は、戦後、ただひたすら経済性や合理性、物質的豊かさ、陰陽学で言うなれば「陽=光の世界」を追い求めてきた、その反動だとは言えまいか?

そんな時勢にあって、今起こっている「非合理なもの」を主題とした文化現象は、これから正に「陰」の価値が希求されている兆候だとはとは言えまいか?


●精神性の豊かさがより強く求められるであろう、これからの時代。人々が失ってしまった大切なものが凝縮され、無数に残されている「陰」なる国、山陰が果たしていく役割は何か。そんな壮大なテーマを抱きながら、非合理ではあるけれど心霊的にヒトの六感にダイレクトに訴えかけ、畏怖を抱かせながらも強いパワーを与え、心を癒し、ヒト本来の生き方をさえ教示してくれる山陰の象徴的なスポット、極めつけの場所を、改めて訪ね歩いて見よう。
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