アジア博物館・井上靖記念館
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アジア博物館・井上靖記念館
ここは日本海を囲むアジアの様々な国の文化に触れることのできる博物館であり、それらの国々とはるかな昔から深くかかわりあってきた鳥取県との交流の歴史を今に伝える民族資料館でもあるのです。
白壁の立派な長屋門をくぐるとそこは外界と隔絶された不思議な空間。
敷地内全体は約300種にも及ぶ染料繊維植物園となっており、その敷地内にそれぞれテーマ分けされた建物が点在しています。
世界三大コレクションと言われる17.8世紀の大変貴重なペルシャ錦が二千点以上展示してある「ペルシャ錦館」、牛がゲルを引く大きな模型が迫力ある「モンゴル館」のほか、屋外にはモンゴルの首相から贈られた大きなゲルが2棟建っており、モンゴル遊牧民の生活を垣間見ることができます。
はるか昔、世界最大の帝国を築いたチンギス・ハーンに思いを馳せてみるのも良いかも。
また、事前予約で藍染めの体験ができる「染織工房」や鳥取県の無形文化財である「浜かすり」を詳しく知ることが出来るのもこの博物館ならでは。
当館のもうひとつの目玉は、「井上靖記念館」。
昭和の文豪、井上靖。彼は鳥取県とゆかりが深く、「敦煌」、「蒼き狼」などアジア大陸を舞台とした著作も多数あり、中国との文化交流に尽力した小説家です。館内にはそんな井上氏の書斎が再現されており、実際使われていた道具など、貴重な品が数多く展示されています。
国道沿いとは思えないほど静かで落ち着いた雰囲気は、貴方を遠い異国の地に来てしまったような錯覚にいざなうことでしょう。
しばし日本を忘れ、アジアの伝統文化にゆったりと触れてみてはいかが。