美保湾と中海に挟まれ、米子と境港にまたがって続く「弓ヶ浜半島」。
その東側には、約20kmにわたって弓のように弧を描く海岸線が続いています。
こちらは、「日本の渚百選」、「日本の白砂青松百選」にも選定され、その海岸線には、この海に湧く名湯「皆生温泉」のほか、弓ヶ浜展望台(米子)、美保展望台(境港)などのパノラマ一望のレストポイントも設けられ、青い海と海岸線、そして奥にそびえる大山との雄大なコントラストを楽しむことができます。
皆生海岸の東、日野川の河口付近では、ヨットやウインドサーフィン、パラセーリングなどを楽しむ姿もチラホラ。雄大な海を舞台に、そのステージの主役でもあるかのように軽快なシーライディングを満喫する姿が飛び込んできます。
弓ヶ浜は、山陰が誇るマリンスポーツの一大ステージ。
最適な波と風と潮を求めて、県外ナンバーの車も多数この海辺を訪れます。
闇に浮かぶ幻想的な光の帯こそ、
漁船の灯りが描き出す山陰夏の風物詩
フワッとやさしく髪をなでる潮風に、夏の心地よさを感じる夕暮れ時、弓ヶ浜の各海岸では、沈む陽を名残惜しそうに眺める地元の人々を至る場所で見かけることができます。
肩を寄せ合いロマンチックなロケーションに酔いしれるカップル、親子水入らず、水辺でのコミュニケーションを楽しむファミリー、そしてカンパ〜イと高らかに腕を突き上げ、笑顔でバーベキューを楽しむグループ・・・。
思い思いに「夏本番」を満喫しているようです。
ちょっと上を向けば、オレンジに輝く、燃えるような空。
広大な空のステージで繰り広げられる、ドラマチックなサンセットシアターに酔いしれながら、徐々に日は暮れ、辺り一面が夜の闇に包まれる時、水平線のはるか向こうに灯り始める淡い光。
これこそ、山陰の夏の風物詩、イカ釣り漁船の漁り火なのです。
イカ釣りの際に灯される集魚灯の光が浜から見えるもので、海上をポツリと漂う様子は、まさにホタルのように幻想的。
言葉を発することも忘れ、無言で夜の砂浜に立ちつくしてしまいそうな光景が視界を包みます。
熱帯夜が続く夏の夜、ちょっと涼みがてら、夜の海岸をお散歩してみませんか?
爽やかな浜風を感じつつ、目の前に描き出される感動的な光のショーに心奪われるひと時。
「山陰」にいる幸せを、しばしの間お楽しみ下さい。