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布部ダム公園
湖畔に広がる椿の名所に、自然公園、大吊り橋水辺のステージで楽しむナチュラルエスケープ
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ふべダム公園

国道432号線沿いの飯梨川上流に造られた多目的人造湖「布部ダム」。その周囲に作られた自然公園は、椿、モミジ、桜、白樺、ツツジ、紫陽花、コブシなど、四季の花や木の色づきが楽しめ、1周約6キロもある湖畔をのんびり散策することも可能です。

特に「中ノ島公園」は、別名「白椿公園」と呼ばれるほどで、見頃となる4月中旬には、白椿を中心に様々な品種の椿2千本が植樹され、辺り一面が花の香りでいっぱいに。毎年この時期には「白椿祭り」も開催され、演芸、モデル撮影会、郷土の味覚の露店が出店するなどでたくさんの人出で賑わいます。

また、園内で抜群の存在感を誇るのが、総工費1億6千万円を投じ、国道から中ノ島へ架けられた夢の吊橋「白椿大橋」。長さ128mで、幅2m、吊り橋では中国一の大きさを誇っています。

そのほか、周囲を包む緑のロケーションを生かした施設も充実。
美しい山々を一望する「見晴台」や「展望台」、白椿の苗木や椿油といった地の特産品を販売する「白椿ハウス」など、広大な園内にはお楽しみも盛りだくさん。
爽快な水辺のロケーションを楽しみながら、しばし日々の喧噪を離れ、ナチュラルエスケープといきませんか?


〜布部の椿と野だたら〜

■白椿の椿油
園内にある「川奥白椿」は白く可憐なやぶ椿の原木。周囲には、ピンク色の花をつけるものもあり、カエデや桂の巨木によって神秘的な雰囲気を醸し出すことから、昔から不思議な木として崇められてきました。また椿から取れる油は、古来山の神に対する神仰か、刃物の錆止めや強い火力を出す木炭用かの説があります。布部地方の椿油は、自生した実からとっているため天然で、最高の品質。料理、髪油、化粧、アトピーなど幅広く利用されています。

■野だたら
鉄の町「安来」。元々鉄の文化が始まったのは鎌倉時代から。その当時は、山の中ほどで、風のよく吹く所など斜面に炉を築く移動式の製鉄法「野だたら」という技法が用いられていました。
布部地方は、花崗岩地帯が多く低温で溶ける良質の砂鉄が採取され、周囲の山林から製造する木炭と相まって、古くから野だたらの鉄鋼生産が盛ん。特に玉鋼の刀剣や包丁などの切れ味は有名で、製鉄には砂鉄をとかす大量の木炭(火力)とそれを冷やす水量が必要であり、布部の地形はそれに適合。今でも、数十ヶ所におよぶ野だたらの跡や“鉄さい”の出土が確認されています。そのことから、この集落一帯には、「金」にまつわる屋号や地名が多いのが特徴です。


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