故加納溥基が郷里の文化の発展と、文化活動や生涯学習の拠点となるよう願って設立した美術館。
創立者の父であり、画家であった加納莞蕾(本名:辰夫)の作品や、古備前を含め5人の人間国宝作家をはじめとする500点ほどの備前焼作品、茶陶は茶の湯の碗を中心に文化勲章、人間国宝作家など400点ほどの作品を収蔵しています。
さらに、戦後加納莞蕾がフィリピン日本人戦犯助命嘆願活動を起こし、6代フィリピン大統領エルピディオ・キリノ大統領ほかに送った300通に及ぶ嘆願書の往復書簡の控えを保存しています。
また、地元出身作家の彫像をはじめ、数々の作品が季節ごとに変わる展示で楽しめるほか、加納莞蕾が好んだというシロハギが植えられた庭園もあり、周囲の豊かな自然に溶け込んだ風景に心癒されること請け合いです。