松江の名産品として、全国に知られている八雲塗りの創始者は、天保14年(1843年)駕籠塗り職人の家に生まれた坂田平一。塗師坂田平一が、中国の漆器にヒントを得て創案し、江戸時代末期に盛んになりました。様々な色漆、青貝金銀粉を用いて華麗な文様を描き、平らに研ぎ出した後、純良な天然漆を塗り重ねる独創的な技法により、深い趣のある製品がつくられています。また、栃、桜等従来の木地の他に、現代では金属、陶器、合成樹脂を素材として用い、優雅、清新な味わいある漆の工芸品としてしられています。