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塩見繩手・城下町散策
街角を曲がると、そこは江戸時代だった!?城下の武家屋敷通りを“お侍さん気分”で歩こう
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塩見繩手・城下町散策


山陰地方で唯一天守閣が今に残る松江城。凛とそびえ、江戸時代を治めてきた風格を感じますが、当時の風情を色濃く残しているのはお城だけではありません。松江城のお堀端周辺には、昔ながらの城下町の佇まいが現存しています。松江をこよなく愛した明治の文豪、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が妻・セツと過ごした旧居をはじめ、武家屋敷が軒を連ねる「塩見縄手」は、かつて中級藩士の屋敷が並んでいた松江城北側の通りのちに松江藩家老職になった「塩見小兵衛」の屋敷がこの通りのほぼ中央にあったことが名前の由来で、「縄手」とは細く延びる一本道のことだそうです。


武家屋敷の長屋門を眺めつつ、江戸時代から生き残っているという老松の並木道を歩けば、まるでタイムスリップしたかのような気分に。往時の雰囲気にどっぷりと浸りながら、ゆっくり歩いてみてください。



塩見縄手
松江城北側のお堀端沿い、松江藩第7代藩主である松平不昧公ゆかりの古庵「明々庵」から「小泉八雲記念館」までの約500mの道。武家屋敷が江戸時代の姿のまま建ち並んでいます。遊覧の屋形船が優雅に行き交う堀川沿いには、往時を知る老松の大木が風格ある姿で連なり、城下町の情緒をそっくり残したノスタルジックな景観。
この道を歩いていると、時代劇の主人公になったみたいな気持ちになり、すれ違う人もお侍さんや町娘に見えてきそうです。


松江で最も城下町らしい佇まいを残すこの通りは、市の伝統美観地区に指定されており、昭和61年には「日本の道百選」にも選定されています。



武家屋敷
江戸時代初期から幕末にかけ、松江藩二百石から六百石取りの中級の藩士が屋敷替えによって入れ替わり住んでいた屋敷です。約280年前の姿そのままに保存されており、松江市の文化財に指定されています。


通りに面し、武家屋敷の特徴の一つともいえる「長屋門」は、武家奉公人である中間(ちゅうげん)の住居としても使われていた所。外をうかがうための物見窓があり、防備の一つになっています。この門をくぐって少し進んだ先の左手には、いざというときに刀を研ぐための「盛り砂」が置かれています。


母屋は約70坪の広さ。入口は、客が出入りする「式台玄関」と、家族などが私用に使う「内玄関」とに分かれています。邸内も公私がはっきりと区別され、客を迎え入れる「座敷」に至る表側の部分と「家族部屋」等がある私生活の部分とでは造りや材料に違いがあります。私生活に使用する場所は天井が低く質素な造りで、武家のしきたりの厳しさを表しているようです。
「当主の居間」「奥方の居間」「台所」など屋敷内の各所には、刀箪笥(かたなたんす)、化粧やお歯黒の道具、台所道具や井戸、駒や羽子板といった玩具等々、当時の武家の暮らしぶりが垣間見える家具調度品や生活用具が展示されています。


【開館時間】 4月〜9月 8:30 〜 18:30(受付終了 18:10)
        10月〜3月 8:30 〜 17:00(受付終了 16:40)
【休館日】 年中無休
【入館料】 大人300円、小・中学生150円、外国の方150円(小中学生80円)




小泉八雲旧居(ヘルン旧居)
『怪談』や『松江の印象記』等を書いた明治の文豪、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が、明治24年(1891年)の6月から11月の約5カ月間、セツ夫人と新婚生活を過ごした武家屋敷。


著書にたびたび登場する「サムライ屋敷」と、母屋をぐるりと取り囲む日本庭園は、八雲の愛した空間。居間として使用していた中央の部屋で、三方に見える庭を眺めるのが何よりも好きだったとか。きれいだけどどこか寂しさのある静かな庭は、自然の山水を絡めた造りで、3つそれぞれが違う趣を持っています。多くの著書がここで書き上げられ、特に『知られざる日本の面影』の第16章「日本の庭園」にはこの屋敷と庭園のことが記されており、八雲の思いの深さが感じられます。


小泉八雲旧居は、国の史跡に指定されています。また、この旧居が建つ道路の向かい側には、小泉八雲の銅像が設置されています。


【開館時間】 4月〜9月 8:30 〜 18:30(受付終了 18:10)
        10月〜3月 8:30 〜 17:00(受付終了 16:40)
【休館日】 年中無休
【入館料】 大人300円、小・中学生150円、外国の方150円(小中学生80円)



小泉八雲記念館
小泉八雲ゆかりの品々が展示され、生い立ちや松江で過ごした日々、生み出した作品などを通じて“八雲の世界”を知ることができる記念館。「小泉八雲旧居」の西隣にあり、周囲の風景にマッチした木造平屋建ての和風建築の建物です。


主な著作の初版本や直筆原稿、書簡、愛用していた遺品など貴重な収蔵品は1,000点以上で、そのうちの200数十点が展示されています。左目を失明し右目が強度の近視だった八雲が原稿を書きやすくするために特注した脚の長い机、デザインや形に興味を持ち収集していたというキセル、来日時に着ていたスーツなどは、100年以上たった今でも八雲の生きていた時代や暮らしぶりを鮮やかに思い描くことができます。


【開館時間】 4月〜9月 8:30 〜 18:30(受付終了 18:10)
        10月〜3月 8:30 〜 17:00(受付終了 16:40)
【休館日】 年中無休
【入館料】 大人300円、小・中学生150円、外国の方150円(小・中学生80円)


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