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國暉酒造(試飲・酒蔵見学)
江戸情緒を感じる町屋で銘酒をゴクリと飲み比べこだわり抜いた米と杜氏の技が生んだ味にメロメロ
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國暉酒造(試飲・酒蔵見学)


山陰に唯一残る天守閣がそびえる城下町・松江は、武家屋敷が建ち並び、今もその江戸情緒を色濃く残している古都。そんな歴史ある街の一画、江戸時代には町屋が軒を連ねる中心街だった東茶町にあるのが「國暉酒造」。明治7年(1874年)創業、出雲杜氏伝承の技法を駆使した本格的手造りで数々の銘酒を生み出している老舗の造り酒屋です。


多くの日本酒ファンの舌をうならせてるその味は、「全国新酒鑑評会」にて何度も金賞受賞するほどの実力。平成の時代になってからでも、既に10数回の金賞を獲得しています。その秘密は、酒造りへの強い“こだわり”にあります。


まず第一は、「米」や「仕込水」といった原料へのこだわり。一般米は一切入れず、酒造好適米だけを使用。粒が大きくて蒸し上がりがよく、麹菌がしっかり入り込むなど、美味しい酒造りのための条件がそろっている米で、熟練した精米手によってこの後の工程を考慮しながら自家精米。仕込水には、絶妙なバランスで自然のミネラルが含まれている枕木山麓の湧き水を使用し、より深みのある味に仕上げていきます。


そして次なるこだわりは、酒造りの工程において一番の正念場とされる「麹造り」。杜氏の手の感覚、長年の勘だけを頼りに、丁寧に、慈しむように手造り。約48時間にわたって昼夜を問わず付き添い、まさに我が子を育てるように麹を育てていくのです。


そのほかにも、独自に厳しい品質基準を設けるなどクオリティーの高い日本酒造りに心血を注いでいますが、こうしたこだわりを貫いている以上、大量生産は不可能。本物を追求するがゆえ生産量には限りがあり、品切れとなることも。しかし、日本酒本来の旨みを引き出すためには必要なことであり、これが「國暉」ならではの魅力につながっているのです。


國暉酒造の店構えは格子戸が印象的な古い町屋造りで、文化5年(1808年)に起こった西茶町の大火後に建てられたという歴史深いもの。「蔵しっく館 國暉」として開放されていて、のれんをくぐって母屋へと進むと試飲用のバーカウンターが現れます。カウンターの向こうにある貯蔵庫には、自慢の銘酒たちがズラリ。約30種類のお酒を飲み比べすることができます。芳潤な香り、フルーティーな味わい……。料理との相性や美味しい飲み方などを教わりながら、お土産や自宅用にと“お気に入りの一本”を見つけてみてください。


毎年3月中旬には、松江城周辺を巡るコースをひた走る「まつえレディースハーフマラソン」に合わせて「新酒まつり」が開催されます。新酒の醸造を祝い、各種新酒の飲み比べ、限定酒の販売、粕汁・甘酒の無料サービスが用意され、通りは新酒のいい香りに満ちあふれます。
当日は、酒造りの現場である「仕込蔵」も一般公開。赤い煙突がスッと立ち、大橋川側から見ると白壁に大きく「國暉」の文字が書かれた酒蔵は、松江藩主松平家の土蔵を譲り受けて移築改造したという由緒ある建物。中にはひんやりとした空気と独特の香りが漂い、昔からの道具や機械などを見ることができます。(※「新酒まつり」など、イベント時以外の酒蔵見学は要予約)


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