宍道町来待は、伝統工芸品「出雲石灯籠」の原料である「来待石」が産出される場所として知られていますが、実は味のある温泉場としても注目の的なのです。
国道9号線から来待川沿いを車で10数分さかのぼっていくと、昔の湯治場を思わせる懐かしい雰囲気の「きまち湯治村」に到着。施設内は、温泉施設の「大森の湯」と食事処「いろは茶屋」に分かれており、隣接して「宍道町B&G海洋センター」の温水プールとトレーニングルームがあります。
「大森の湯」には、岩風呂と檜風呂の大浴場が。風情ある湯船に満ちる湯は低張性アルカリ性低温泉で、疲労回復などに効果があるほか、馴染むような感触のお湯なので、湯上がり後の肌をスベスベにしてくれそうです。それぞれの大浴場には、湯来石と向原石を使用した野趣あふれる露天風呂に加え、トロンサウナも併設。ドイツの温泉保養地であるバーデン・バーデンから産出された天然鉱石「トロン浴素」と遠赤外線ヒーターを使ったサウナで、50度という低温にもかかわらず、その発汗作用は抜群。高温が苦手な方でも利用しやすく、体への負荷が少ない健康サウナなのです。ぜひお試しを。
温泉を満喫した後は休憩室でまったりと。入浴前に予約しておけば、「リフレッシュルーム安里」で中国式のマッサージを受けることができますし、休憩室奥のラウンジにはマッサージ機(1回100円)も。また、「宍道湖の間」「竹林の間」という個室での休憩もOK(有料)。ここで食事を頂くこともできるので、家族や仲間内だけでプライベートに楽しみたいときにオススメです。
隣接する建物は「いろり茶屋」。地元産の食材をふんだんに使ったメニューがそろっています。川向こうに建つ農産館で石挽き、馬鞍山の湧水で手作りされたそばは特に人気で、独特のコシと素朴な味わいがあります。また、湯上りの一杯と一緒に頂く一品料理をはじめ、宴会や会食用の膳でお腹いっぱいになるコースも。自慢の逸品に舌鼓を打ってください。