山陰で唯一天守閣を残す「松江城」の堀川沿い、地ビールや島根の特産品、しまね和牛をはじめとする美味しい地元グルメ満載の施設。
コチラの看板グルメは、名前のとおり、やっぱり地ビール。松江の地ビール「ビアへるん」は、ビールで有名な国々に伝わる製法を用いて、日本人の繊細な味覚にマッチするように仕上げた味わい深いビールです。そのクオリティーは、「インターナショナル・ビア・コンペティション」という国際ビール大会で金賞や銀賞を連続して受賞するほどで、かなりのハイレベル。
味が国際級なのは、「へるん」という名前にも由来しているようです。「へるん」とは、日本文化や松江をこよなく愛していたイギリス生まれのギリシャ人、文豪・小泉八雲の本名「ハーン」をローマ字読みしたもの。日本人よりも敏感に日本文化の素晴らしさを感じ取り、その良さを多くの本に著して世界へ知らしめた「ヘルン先生」にあやかり、“この地ビールも世界中の人に飲んでほしい”という思いを込めて命名したとか。名前負けしていないのは数々の受賞歴が証明しています。
1階の地ビールカウンターでは、5種類の「ビアへるん」を立ち飲みすることができます。深いコクと優しい苦みの中にフルーティーな甘さがあるドイツ風の「ヴァイツェン」、使用しているホップは通常の約3倍、大人の苦みがウリの「ペールエール」、軽快な飲み口、のど越しスッキリの「ピルスナー」等、それぞれが際立つ味を持っており、飲み応え十分。カウンターの奥はビール工場になっていて、目の前でビールが次々製造されていく様子を見ていると、飲む勢いも止まらなくなりそうです。
地ビールカウンターから広がる1階フロアの大部分を埋め尽くしているのは、約800種類はあるという島根県の特産品たち。茶処、菓子処として知られる松江のお土産に欠かせない銘茶や銘菓、宍道湖や日本海の珍味、オリジナル商品などが所狭しと並んでいます。もちろん、カウンターで飲んだ地ビールを購入することも可能。島根ワインもオススメです。目移りするほどの品ぞろえなので、お土産選びはコチラですべて賄えます。
2階は、テーブル120席、板座敷が20席ある広々としたビアレストラン。人気メニューは、「しまね和牛」の焼肉。きめ細かいサシがたっぷり入っている肉はとろけるような食感で、風味も豊か。全国的にも高い評価を受けている和牛で、「ビアへるん」との相性もバッチリです。そのほか、地元産のそばを使用した「玄丹そば」、宍道湖七珍の1つである大和シジミが入った「しじみ飯」や「しじみ汁」など、おつまみ的なものから昼の定食、ディナーまでメニューはバラエティー豊富。島根の名産品でお腹をいっぱいに満たしてください。
地ビール館を起点にした徒歩圏内には、松江城の天守閣を筆頭に、小泉八雲が新婚時代に住んでいた「小泉八雲旧居」、八雲の愛用品が展示されている「小泉八雲記念館」、松江藩士が暮らしていた「武家屋敷」、松江藩第7代藩主・松平不昧公ゆかりの茶道具が並ぶ「田部美術館」と、塩見縄手地区の観光スポットが目白押し。地ビール館で食事を済ませてから各スポットへ出かけるもよし、観光後の休憩やお土産の購入に立ち寄ってもよし。しかも、松江城の内堀と外堀を巡る松江堀川遊覧船の乗船場「松江堀川ふれあい広場」に隣接しているので、すぐに優雅な堀川遊覧へと出発することも。この便利な立地をうまく活用して、松江を思いっ切り楽しんじゃいましょう。