複雑な地形のリアス式海岸が延々と続く島根半島には、山の緑に囲まれた小さな入り江の海水浴場が点在しており、夏になるとそれぞれのビーチは大勢の人でにぎわいます。その島根半島ビーチの中で一番東側にあるのが、山陰屈指といえるほどの美しさを持つ、遠浅の北浦海水浴場。真夏の太陽に照らされた海はエメラルドグリーンに輝き、まるで南国パラダイスのよう。
約500m続くビーチは、「奈倉鼻」というちっちゃな岬が海岸を西浜と東浜の2つに分けているという、ちょっと不思議な形。この岬には『出雲国風土記』にも登場する「伊奈頭美(いなずみ)神社」という古社があり、こんもりとした鎮守の森と岩場が自然の離岸堤を成しています。この岩場に棲む磯の生き物を観察できるのもコチラの魅力的なところで、ファミリーやカップルに人気の高いビーチです。砂浜のすぐ後ろには、赤い石州瓦の民家が軒を連ねる街並みが。民泊もあるので、お泊まりで日本海の夏を満喫するのもいいかも。
泳ぐのに飽きたら、岬の東側にある石積みの防波堤へダッシュ。気軽に釣りを楽しむことができる絶好のスポットです。この付近は日本海の好漁場となっているだけに、タイやカワハギ、アジ、キスなど美味しい魚が釣れるかも。水着と一緒に釣り道具を持ってくるのを忘れないで。