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小泉八雲旧居(ヘルン旧居)
セツ夫人と新婚時代を過ごした屋敷八雲になり切って庭園を眺めてみよう
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小泉八雲旧居(ヘルン旧居)


『怪談』や『骨董』などの著作で知られる小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)と元松江藩士の娘セツが、明治24年6月から11月までの約5ヶ月間新婚生活を過ごした邸宅。江戸時代中後期に建てられた松江藩士の武家屋敷で、母屋を取り囲むように、自然の山水を絡めた造りの日本庭園があります。一抹の寂しさを漂わせる3つの美しい庭は、それぞれ違う趣を持っており、サルスベリの木や蓮の花が咲くなど四季折々の表情を見せてくれます。ギリシャ生まれのイギリス人であった八雲ですが、何事も日本風を好み、この庭のことも大変気に入っていたそうです。浴衣に下駄というスタイルで庭を散歩したり、居間として使用していた部屋から三方の庭をゆったりと眺めるのが好きだったといいます。


『知られざる日本の面影』や『松江の印象記』など、多くの著書がこの邸宅で書き上げられたとか。特に『知られざる日本の面影』では、第16章「日本の庭園」にこの屋敷と庭のことが書かれていて、夏になると庭に住むカエルが驚くほど増え、鳴き声の大合唱になるとか、ヘビに襲われたカエルを助けてやったエピソードが記されています。


夫妻が過ごしたこの旧居は、昭和15年(1940年)に国の史跡に指定されています。また、旧居が建つ道路の向かい側には小泉八雲の銅像が設置されており、今も“松江の我が家”を見守っています。


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