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加賀の潜戸(くけど)・観光遊覧船・マリンプラザしまね
断崖絶壁の岩肌に創り出された自然のミステリー神秘の洞窟をグラスボートで、いざ探検!
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松江市街地から日本海を目指して北上すると、複雑な地形のリアス式海岸が現れます。断崖絶壁の岬、切り込んだ入り江、ゴツゴツとした岩場が延々と続く島根半島の海岸線は、大山隠岐国立公園に指定されるほどの絶景スポット。ここ加賀地区もその一部で、「潜戸」とは「洞窟」のこと。「潜戸鼻」と呼ばれる岬の先端には、海食作用によってできたミステリアスな洞窟が2つあるのです。加賀港からは、この洞窟内を通り抜けるコースで運航される潜戸観光遊覧船が出ており、船長さんの名ガイドに耳を傾けながら探検隊気分で洞窟を見学することができます。


2つの洞窟のうち、岬の突端に位置するのが「新潜戸」。東・西・北の3方向に入口を持ち、長さ200mという広〜いトンネル。遊覧船が中に進むと鳥居が見えてきます。実は、佐太大神(松江市鹿島町の祭神)がここでお生まれになったと『出雲国風土記』に記されており、かつては加賀神社が鎮座する神域として深く信仰されていた場所だとか。ゆえに「神潜戸」の別名もあり、長年の浸食でできた自然の造形美はまさに神秘的な異空間。グラスボートから垣間見る澄んだ海中の美しさも手伝って、厳かな気分に浸れます。


陸寄りの洞窟「旧潜戸」は、遊覧船を降りて上陸することができます。一歩足を踏み入れてビックリ。そこに広がっていたのは、死んでしまった子どもの魂が集まる「賽(さい)の河原」。「仏潜戸」とも呼ばれ、幼くして先立った子どもたちへの思いや悲しみに満ちあふれた場所なのです。幅約20m、奥行き約50mの洞窟内には、供養のために積まれた石の塔が至る所に立ち、愛する子らに届けとばかりに衣服やおもちゃなどがお供えされています。奥深くまでビッシリと石塔や供物が並ぶ薄暗い洞窟は、まるで“あの世とこの世の境目”のようです。


隣接しているにもかかわらず、全く違う雰囲気を持つ2つの洞窟。遊歩道が整備されており近くまで行くことはできますが、外から見ているだけでは分からない、中身の濃い約50分間のクルージングはイチオシです。


観光遊覧船が発着する「マリンプラザしまね」は、観光情報や島根県の文化交流を提供するターミナルステーション。1階の多目的交流ホールは、観光案内窓口や町の特産品などを販売する売店が設置されたオープンスペースです。周辺の観光地や海水浴場についての案内、乗船のための待合ホールとして利用することができます。


2階のロビーは、目前に広がる加賀の海を見渡せる寛ぎの場所。談話コーナーのほか、2台のビデオブースがあり、隠岐島の観光ビデオや多様な学習ビデオを鑑賞できます。続く映像・情報交流ホールには、120インチのスクリーンのほかインターネット端末も設置されており、交通や気象、イベント情報などを検索することが可能。さらには美術展示ホールもあり、地元・島根町出身の日本画家、故・松本晁光(ちょうこう)画伯の印象的な作品が常設展示されています。企画展示が行われることもあり、盛りだくさんな交流拠点となっています。 

■体験内容

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