旧暦の10月は「神無月(かんなづき)」と言われる月。それは日本中の神様がお出かけをして、しばしの間留守になるからです。
その行き先は・・・? そう神の国、ココ出雲。
全国から八百万ともいわれる神々が集まり、人々のご縁にまつわる会議をなされるのだとか。
だからこそ出雲地方では、この月を「神在月(かみありづき)」と呼び、ゆかりの古社では、11月から12月にかけ様々な伝統祭が神聖に行われます。
出雲で今も「神在祭」を行っているのは、出雲大社を筆頭に、万九千神社、佐太神社、日御碕神社、朝山神社、神原神社、売豆紀神社、神魂神社、多賀神社の9社(松尾神社では10月に例祭を実施)。約1ヶ月間に渡り、各神社では出雲に来られた神様をお出迎えする「神迎祭(かみむかえさい)」に始まり、神官たちがしめやかに祭祀を執り行う「神在祭(かみありさい)」、そして神々を見送る「神等去出祭(からさでさい)」といった順序で、様々な神事が受け継がれてきました。
日本の神様すべてが揃うこの時期だからこそ、不思議なオーラに包まれる出雲。
この場所に足を運ぶだけで、何だか強いパワーに守られているような感じに。
恋愛、友人、仕事、etc.ステキな出会いから、おいしいご当地グルメまで。
あらゆる“ご縁”をいただきに、ココ神の国へとおでかけしてみませんか?
◆1.出雲大社
まず国譲りの舞台となった大社町の「稲佐の浜」で盛大に神迎祭(旧暦10月10日の夜7時)が行われます。これは龍神に先導され、神々が海の彼方から出雲に集まるという言い伝えに基づく神事。今も稲佐の浜にあがるウミヘビを三宝にのせて持ち上げ、神々を大国主命の待つ出雲大社へと先導することから始まります。翌日からの七日間、会議所である上宮(かみのみや)に集まって人生諸般のことについて神議。男女の縁結びもこの時に決まると伝えられています。
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